前回の記事で、ホメオスタシが機能して、コンフォートゾーンから抜け出せず、引き寄せや、思考の現実化が難しいと解説しました。
そこで、今回はそのホメオスタシスを有効的に活用することで、引き寄せや現実化に向かう方法を解説します。
朗報!ホメオスタシスは現実よりも臨場感の高い方に働く
現実として起こっていることにホメオスタシスが働くのは当然です。
- 暑い時に汗をかく
- 寒い時には毛穴を引き締める
などですね。
でも、現実として起こっていないのに、ホメオスタシスが働いている事もよくあるんです。
例えば、
- 怖い映画を見て冷や汗をかく
- スポーツをテレビで見ていて、緊迫の場面で緊張感が伝わり手に汗握る
など。
実際は映像として映し出されているにすぎず、現実としてその場で起こっている訳ではありませんが、体(ホメオスタシス)は反応して汗をかいたり、心臓の鼓動が早くなったりします。
現実としては起こっていませんので、そのような防衛反応が出る必要は無いのですが、
脳(ホメオスタシス)は臨場感が高い=現実と捉えてしまい、映像の中の出来事であっても反応してしまうのです。
ということは、、、
現在よりも理想の未来の臨場感が強ければオッケー
先ほどの説明からすると、理想の未来像の臨場感が強いとホメオスタシスはそちらに働くことになります。
しかし、コレが上手くできないのは無理もありません。
なぜなら、現実の臨場感が高くて当然だからです。
現在リアルに体感していることこそ臨場感が一番高いので、ホメオスタシス は現状に働きます。
なので、いくら理想の未来像として「バンバンと営業をとってきて社内ナンバーワンの営業マンになっている」姿を想像し、引き寄せをしたいと思っても、現状は営業が大嫌いで、セールスする事に躊躇している状態なら、その臨場感が強いのは当然であり、ホメオスタシスは現状に働きます。
よって、ナンバーワンの営業マンの姿は想像できず、コンフォートゾーンの外に出ることが難しいと感じるでしょう。
しかし、理想の未来の臨場感が強ければ、
- 現状の営業が大嫌い
- セールスに躊躇している状態
の方がおかしいと錯覚するのです。
すると、未来の思考(営業がバンバン取れている)の方にホメオスタシスが働き、結果その「信念(思考)」に伴なった「感情」となり、「行動」することができ、良い結果を現実化していきます。
未来の臨場感を強くする方法
では未来の臨場感を強くするにはどのようにすれば良いのでしょうか。
たくさんありますので、その一部を簡単に紹介したいと思います。
1:ビジョンボード、未来日記を作成する
ビジョンボードや未来日記とは、未来の夢が叶っている、もしくは目標が達成されている自分を描くことです。
ただ、文字情報として書くだけでなく、写真を貼り付けるなどして、瞬時で未来の自分がイメージできるようにしておくことがお勧めです。
ただの文字情報よりも、画像の方がより臨場感が高く感じられます。
毎日見るために、携帯やPCの待ち受けや、部屋に飾っておきましょう。
2:未来から時間が流れていることを理解する
過去の経験から自分のできることを考えてしまいがちです。
しかし、それでは柔軟に未来を描くことができません。
時間の流れは「過去」→「現在」→「未来」ではなく、
「未来」→「現在」→「過去」となります。
「過去」の出来事は書き換えることができません。
「未来」の出来事はあなたが自由に創造することができます。
例えば、あなたが来週は沖縄に旅行に行く!と決めれば、そのための行動をして、沖縄旅行の未来を手に入れることができるのです。
「未来」を決めることでその行動を取り、実行すればその未来は手に入ります。
例え、過去に旅行の計画を立てて、何度も失敗していたとしても、過去の出来事は関係ありません。
このように、「未来」から時間が流れていると捉えてください。
また、「未来」が変われば、「過去」の出来事も捉え方が変わります。
経験は無いでしょうか。その時は辛かったかもしれませんが、
- 今だから話せる
- あの失敗が今に繋がっている
- いい経験をさせてもらった
など、
「未来」がよければ、「過去」の失敗や恥ずかしい思い出も、笑い話や経験など良い過去の出来事に変化していきます。
全ては「未来」から流れてくる。
あなたが望む「未来」を創造することで、現在の行動、思考が変化していきます。
「過去」や「現在」に縛られる必要はありません。
その上で、ビジョンボードや未来日記を描いてください。
3:理想の未来を歩んでいる人の環境に身をおく
現在の自分ではどうしても未来に臨場感を持てないことは仕方がありません。
なぜなら、その未来の経験していないので。
ならば、理想の未来を歩んでいる人をメンターに置いたり、その人がコーチングやコンサルティングを提供しているなら、実際に受けることをお勧めします。
現状のあなたには無い「観念」「信念」「思考」「考え」などを直に聞き、時間を共有することで影響を受けます。
どちらかと言えば、素直に影響を受けましょう。
リアルに理想の未来を歩んでいる人からなら、臨場感を高くイメージできます。
参考記事

未来の臨場感を高める際の注意点
既に「理想の未来が叶った程で行動してみよう」といった話を聞いたことはありませんか?
確かに、これも未来の臨場感を高める方法の一つですので有効利用して良いかと思います。
例えば、お笑い芸人さんが、そこまで稼いでないのに、あえてグリーン車に乗ったり、家賃の高い所に引っ越したりして、売れている芸人の臨場感を高くして、思考を整え行動しているお話を聞いたことはないでしょうか?
実際に成功している人と同じ環境や状態に身を置くことで臨場感は高くなります。
ただし、注意点があります。
それは、潜在意識で否定していないかです。
先ほどの例で解説すると、グリーン車に乗りながらも、心の奥底(潜在意識)では
- グリーン車高いなぁーもったいないなー
- 今月の家賃払えるかなぁーグリーン車乗ってる場合じゃないなぁー
- まだまだ自分はダメな人間なのに、グリーン車に乗るなんて場違いだ
と捉えていては、現状の臨場感が強いため意味がありません。
不安が勝るようであれば、逆効果でしょう。
「背伸びをする」「成功者と同じ行動をとる」場合でも、潜在意識の「信念」を整えないと、上手く活用できないケースもあります。
結局は理想の未来の臨場感を高めるために「未来」を描きたくても、潜在意識でブレーキをかけていては上手く行かないんですね。
1から3の方法で未来の臨場感が高まれば、ホメオスタシスが未来の自分に働き、手助けしてもらえますが、潜在的なブロックやブレーキの強さは人それぞれですので、それが強いと結局は現状にホメオスタシスが働き、現状維持し、理想の未来を得ることができません。
やはり潜在意識を整えることが最重要となります。
とは言え、1〜3の方法も有効的ですのでぜひ試してくださいね。
まだまだ次回も見えない力をビジネスで活かすシリーズが続きますのでw
そろそろ高次元のお話をしようと思います。
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